たぶん厳しい。
GAME Watch:プレイステーション3スペック判明! PS、PS2と互換あり
コントローラはBluetoothで最大7個まで、PSPも接続可能!!(2005年5月17日)
上記にPS3のスペック表がある。その後スペックダウンしてる筈だが、取りあえずの叩き台にはなると思う。ど素人としては、
「メ
インメモリ256MBのPowerPC
G5(3.2GHz)な状態が何年も続く」と思っておいたほうが良さそうだ。
※20061119追記:PS3 Linux Information サイトにて、FC5上でGnome, gimp, FireFoxが稼働しているスクショがある。
メインメモリが256MB:
これでGnome/KDEは期待しないほうが良いだろう。メモリ喰いのGimpやFirefoxはおろか、そもそもウィンドウを同時にたくさん開くと
いった使い方が厳しいに違いない。だから、今ある「パソコン」の代わりには向かない。演算能力を引き出す単機能アプライアンスに向いている。
ひらたく言えばPLAYSTATION3は香車だ。
思えば久夛良木閣下は最初からそっち一本槍だった。初代PlayStationのメインメモリは4MBしか無い。そのかわり、Pentium
2すら出てない時代にCPUはMIPS Rシリーズ。初代リッジレーサーは全プログラムがこの4MBに収まりきる。
メモリなど要らん、演算能力だけで新しい世界を見せてやる。閣下はそーゆー遊びをお望みであらせらるる。
とはいえ、目先の役にはたって貰わなければならない。
自分にとってはmencoder、なかんづくx264エンコードの高速化。GUIはまぁいいや。リモートログインのやりかたなんてnet上にいくらでも
転がってる。
LinuxカーネルのCell対応はなんとなくPPC版と差が無いんじゃないかと言う気もするが、こいつはひとまず動けばいい。
次に要るのはその上で動くライブラリ群。 YDL 5にはCell
SDKが付属しているが、7つのSPEに処理を回すには過去とは異質なプログラミング技法を習得する必要があるらしい。そもそもハードウェア内にキャッ
シュの同期を取る仕組み
(intel系チップにはある)が無く、プログラマーがCで明示的にキャッシュ同期の仕組みを書かなきゃいけないのだとか。
と、なると、たぶんLinux on PLAYSTATION3のカギを握るのは
「キャッシュ同期ライブラリ」の
有無だ。そんなものはintel系では無用だし、CPUの構造に詳しくないと作れるものじゃ無い。組み込み機器プログラマーか、超古株のゲーム屋さんでも
ないとダメだ。
Terra
Softは、SONYからPS3を使ったクラスター構築を請け負っている。当然PS3をクラスターノードとして使う為のノウハウを蓄積してる筈だし、汎用
性のあるキャッシュ同期のしくみももってる筈だ。うーんでもそのへんはGPLじゃなくてプロプライエタリで持っておきたいだろうなぁ。
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並列に動かすならキーとなりますが、SPEをフィルタ的に扱いデータに対して直列に並べる使い方の場合はリングバスが混雑しないようなDMAの発生タイミングの制御のほうが重要です。
それにここでいうキャッシュとはおそらくLSのことだと思いますが、これはキャッシュではなくスクラッチパッドといって考え方が違います。キャッシュはデータの場所局所性に注目しスクラッチパッドは時間局所性を有効利用できます。大きな違いとしてはキャッシュはプログラマが制御すべきものではありませんがスクラッチパッドは積極的に制御すべきものです。