メガドラ兄さん
北米でシェア51%を取ったという脅威のゲーム機。相手がスーファミだったので、だから脅威。ついでにガキの間で看板キャラ"ソニック"の認知度がミッ
キーマウスを抜いたとも聞く。その後メガCD、スーパー32Xと次々に拡張機器を発売し、最終的にこうなった。
別名:黒い鏡餅
ACアダプターが三つ要る。
この上にカセットを刺して遊ぶ。
※ちなみにボクは持ってません。
VfW/AVI
1992年11月、Win3.1用拡張パックとして発売。サポートフォーマットはAVI。商品名「Video for
Windows」。
槻ノ木
隆のBBっとWORDS-その86「AVIの生い立ちとそのコーデック」(2006/07/10)
それにも関わらずAVIフォーマットはいまだに現役であり続けています。その理由の大きな部分は、逆説的ですがコーデッ
クを選ば
ないことでしょう。例え
ば、DivX
NetworksのDivXを使ってエンコードする場合、フォーマットは(MP4やOGM/MVKなども対応していますが)AVIにするのが一般的でしょ
う。また、DVフォーマットの場合も、Windows環境ではやはりAVIにするのが一般的です。最近利用が始まった
H.264でも、やはりAVIを使う
ことが多いようです。
新しいコーデックを作っても、それをサポートするためのファイルフォーマットがなければ利用するのは難しく、新しいフォーマットを作るとなる
と、それを再生するためのプレイヤーや、生成するためのエンコーダも用意しなければなりません。ところがAVIフォーマット
を使うと、コーデックさえ提供
すれば、プレーヤーやエンコーダはすでにあるものを使うことができるので、非常に手軽だからです。そして、新しいコーデッ
クが最新技術(DivXもそうで
すし、H.264もそうですが)を提供してくれれば、AVIフォーマットは十分魅力的です。そういうわけで、
MicrosoftはWMVを前面に押し出し
ているものの、AVIは引き続き使われ続けるでしょう。
以下要約+アルファ:
AVI最大の特徴はコデック定義がない事。何でもあり・FourCCでコデックは呼び出すけどあとヨロシク!なゆるゆる
フォーマット。
初期のVfWは音声・映像と
も非圧縮で、Audio Video
Interleavingの名の通り、30fpsの動画なら1/30秒ごとに交互に配置された静止画1枚と、1/30秒ぶんの音声を頭から再生していくの
み。圧縮
コデックを使うな
らその前にデコードを済ませる必要があるのは当然だが、間に合わなかった際のフェイルセーフ(同期の仕組み)が無い。いったん映像と音声がずれ始めたらズ
レっぱ。副音声?字幕?んなもなぁ、想定の範囲外。
「
時間軸管理のアーキテクチャ」として誕生したQuickTimeと
は対極の極み。たぶんコンテンツ・クリエイタから見てもできないことだらけじゃん!ってとこだと思う。
だが、
プログラマーにとってのとっつきやすさ、アプリの作り易さは圧倒的にVfW/AVIだ。
null-frameを使った120fps-Variable Frame Rate、Packed B
Frame(複数フレームのパッケージ化)やdelay
Frame(偽フレーム挿入)を駆使したデコーダバッファ欺瞞、まてまてまてまて、そもそもMPEG-2をVfW/AVIで扱えるわけが無い、、、
D2Vって偽装ヘッダファイルか!
なるほど
、そいつぁなかなか捨てがたいだろうなぁ。というか「事実上のオープンソース動画インフラ」と言いたい。
■"最近利用が始まった H.264でも、やはりAVIを使うことが多いようです"。について。
しかし、妖精現実さんとこにAVC-in-AVIはトラブルの種って出てから随分たつ。
知識の上でもVfWのデコーダ・バッファには「1フレーム in
1フレーム
アウト」制限がかかる以上、framerefもmixed_refもb_pyramidもAVIに突っ込んだら再生に問題がありそうだ。ASP-in-
AVIのようなシンプルなデコーダバッファ欺瞞では効かない。(
参考1、
参考2)
MEncoder
のman、ドキュメント、あと
この本を読んだ範囲では、
H.264/AVC
は過去技術の集大成で、革新的な要素は無い。
ゴミのような符号化ツールを山のように積み上げ
て効率をたたき出す、労働集約型人海戦術だ。なんつうの?吉野屋の店員が飯盛りで0.3秒削り、出店本部が調理場からの歩
数を平均化してカウンターを設計し、みたいな。
だから手許ではAVC-in-AVIは中間生成物含めて一切作らない。使えないオプションがあるってのが面白く無いから。Xvidは絶対AVIだけど。
よってたかって拡張してきた代償として、エンコのワークフローは複雑化する。
Lunatiliaさんとこの例。
MPEG2デコード |
ビデオフィルタ |
エンコード |
.mp4化 |
DGMPEGDec(D2V) |
AviSynth |
x264cli(rawvideo.264) |
mp4box(.mp4) |
画質うんぬんはひとまず置く。簡便さから言えばトッツキが良いとは言い難い。
ffmpegとMEncoder
言っちゃ悪いがLinuxというのは、winのインスパイヤだ。ヒマなおっさんと学生さんがよってたかって積み上げるも
ので、言っちゃ悪いが烏合の衆だ。なにが言いたいかと言うと、誰も見た事もねーような革新的で天才的なアプリケーションが生まれてこない。それができると
どうなるの?ってのがズバリわかるものでないと人が集まらない。コンセプトが伝
播・共有しにくいから。深い部分とNet関係は別かしれないが、PhotoshopとGimp、MS
OfficeとOoo、iTunesとSongbird、Win98とKDE、ど素人の目に映る範囲ではどれも先行モデルがある。
推測ではあるが、ffmpegもMEncoderもVfW/AVIを先行モデルとしている。
それに起因すると思しき事例として、MEncoder.cにはそもそ
もPTS/DTSという概念が無い。Bフレームを使いたければrawvideo.264で一端吐くしか無い。
ffmpeg.cはまだ良いようだが、最近の
MyComet G3さんによると、やや難しい部分があるようだ。
手許の例。
MPEG2デコード |
ビデオフィルタ |
エンコード |
.mp4化 |
MEncoder |
MEncoder |
MEncoder(rawvideo.264) |
mp4box(.mp4) |
MPEG2デコードとビデオフィルタの性能や画質や規格適合性うんぬんは置く。内部的にはWin上でやってることとそんなに
違わない筈だ。
まとめ
もちろん、理想はQuickTimeインフラ上で全てを済ませる事だが、
Appleはその道を阻む。
固く阻む。
彼らはここを目指しているからだ。
VfW/AVIアーキテクチャに手を入れる事はMicrosoftにしかできない。その旨味が無いからこそのWMTでもある。
VfW/AVIを先行モデルとするffmpeg.cやMEncoder.cは、手が入る、可能性がある。何年も先だろうけど。
ほとんどx264cli版しか使われていないにも関わらず、MeGUI(MEncoder Graphic User
Interface)が名前を変えないのはそのへんの期待込み。だといいなぁ。
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.AVI形式のファイルが未だに普及しているのは、使用されているRIFFコンテナ形式が蓄積メディア用途に特化しているので、放送通信メディア用途では必須となるような情報が不要であり、結果としてファイルのサイズが他のコンテナを選んだ時より小さくなるというのが最大の理由なんじゃないかと個人的には思っています。