改訂版 H.264/AVC 教科書
とりあえず、とても高い。TVキャプチャをエンコードしたいだけの身に実用性はほとんど無い。基礎理論の話だけなので、どうも実際にコデックの開発に当たっている人たちにとっても実用性が薄いらしい。
正直歯が立ちません(泣)。
んが、頑張って読む価値はあると思う。
冒頭にH.264/AVCは過去の圧縮理論が折り紙のように積み重なってできたものなので、一見とても複雑に見えるがいっこいっこの理屈を理解してゆけば恐れる事はない、みたいな事が書いてあった。
ここから、H.264/AVCには特に革新的な要素はなく、些細なオプションを山のように積み上げて高圧縮を得るもの、と理解した。
従って、基礎的な理屈を把握すれば、どのオプションがどんな効果がありそうか、鼻が効くようになる。と思う。
執筆陣は実際にH.264/AVC規格策定に関わった人々であるらしく、また内容は基礎理論の説明に徹している。教科書と言うだけあってインターレースやyuvカラーフォーマットのしくみや、動画圧縮技術の歴史まで一通り網羅している。ここからApple-H.264やx264に足りない部分を推測する事も、設定などで煮詰まった時に辞書として使う事もできる。
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