HighProfileの為、再生はVLCまたはMPlayerのみ。
今回の録画はPowerMacG4 450Mhz(Cube), mem 1.5Gb, CaptyTVF1M、MPEG-2。
ビデオデッキ経由(S端子)なのでノイズ類は多少減っている筈。3次元YC/DNRとかなんか良く解らない機構が付いてるのでそれも使った。
映像bitrateは最大の15Mbにしたが、それでもコヨーテラグタイムショーのオープニングなど、多少ブロックノイズが乗ったコマがある。
Avg QP(P), PSNRともに
060831-結果篇よりは良い。厳密な比較ではないし、あくまで数値的な話。
手許では特に気を使っていないが、やはり画質を気にするならまずチューナーの性能、他に
ケーブルの質と
繋ぎ方、といった基本が大事なようだ。
エンコードの概要は以下。
- PowerMac G5 (2Ghz x 2), mem1GB。
- MEncoder/x264のビルド日は2006/09/11。
- MEncoder dev-SVN-r19794-4.0.1
- x264 core:50 svn-560M
- 映像ビットレート1024kbps, 2パス, アニメは24000/1001fps, 実写は30000/1001fps, lanczos 3
- その他は060831-設定篇に同じ。
VGA(640x480)
種 | タイトル | Hrs | FPS1 | FPS2 | FPS | I枚数 | I比率 | Avg QP (P) | PSNR (Grobal) |
- | 平均 | 5.148 | 12.66 | 5.13 | 3.65 | 526 | 0.89% | 19.97 | 45.74 |
A | 無敵看板娘_FW_07 | 3.60 | 12.38 | 5.09 | 3.60 | 463 | 0.99% | 19.77 | 45.36 |
A | 無敵看板娘_FW_08 | 3.21 | 12.73 | 5.55 | 3.86 | 439 | 0.98% | 20.36 | 45.26 |
A | 無敵看板娘_FW_09 | 3.09 | 14.05 | 5.66 | 4.03 | 464 | 1.03% | 19.15 | 46.26 |
A | 無敵看板娘_FW_10 | 3.16 | 14.84 | 5.34 | 3.92 | 455 | 1.02% | 20.04 | 45.36 |
R | BSアニメ夜話_23_鋼の錬金術師 | 9.04 | 10.69 | 4.24 | 3.04 | 783 | 0.79% | 20.48 | 45.97 |
R | BSアニメ夜話番外編「アニメの時間よ永遠に」 | 8.78 | 11.31 | 4.89 | 3.41 | 553 | 0.51% | 20.02 | 46.24 |
数値的にはいずれも問題無い。AvgQP(p)が20を切れば、数値的には無駄に高画質と言って良いと思う。ビデオデッキ経由のおかげかアニメとしては異常に悪い無敵看板娘も20に収まっている。
時間的には実時間の9倍程度。映画だったら20時間コースだなぁ。
関係ないけど岡田斗司夫さんはいつも一人だけ肌の質感が違う。うまく言えないが圧縮耐性が高いと言うかお肌がキレイと言うか。素材と比べた時の劣化度合いが一人だけ違う。経験上、出始めのカラー映画なども圧縮耐性が高く、わりと画質劣化を感じない印象があるので、ドーランべた塗りだと思う。またはあの人がアニメ。
なお、-fps 29.97でmuxしたBSアニメ夜話の終盤で微妙なリップシンク(音ズレ)を感じたのでmp4boxで
-fps 29.970030でmuxし直した。この他に実写の普通番組は30分の落語くらいしか録画しないので大きな問題を感じていなかった。
VISTA(640x352)
種 | タイトル | Hrs | FPS1 | FPS2 | FPS | I枚数 | I比率 | Avg QP (P) | PSNR (Grobal) |
- | 平均 | 2.460 | 18.69 | 6.89 | 5.03 | 386 | 0.87% | 14.21 | 49.47 |
A | コヨーテラグタイムショー_FW_07 | 2.45 | 17.87 | 6.94 | 5.00 | 432 | 0.98% | 15.14 | 48.71 |
A | コヨーテラグタイムショー_FW_08 | 2.52 | 18.18 | 6.62 | 4.85 | 347 | 0.79% | 14.33 | 49.13 |
A | コヨーテラグタイムショー_FW_09 | 2.43 | 18.60 | 6.89 | 5.03 | 380 | 0.86% | 14.32 | 49.37 |
A | コヨーテラグタイムショー_FW_10 | 2.65 | 17.63 | 6.26 | 4.62 | 403 | 0.91% | 15.10 | 48.96 |
A | コヨーテラグタイムショー_FW_11 | 2.43 | 18.75 | 6.89 | 5.04 | 427 | 0.97% | 14.12 | 49.75 |
A | ゼロの使い魔_FW_07 | 2.61 | 17.88 | 6.08 | 4.54 | 383 | 0.90% | 15.62 | 48.28 |
A | ゼロの使い魔_FW_09 | 2.37 | 19.51 | 6.82 | 5.06 | 367 | 0.85% | 14.63 | 48.86 |
A | ゼロの使い魔_FW_10 | 2.21 | 19.74 | 7.49 | 5.43 | 384 | 0.89% | 14.65 | 49.08 |
A | 僕等がいた_FW_07 | 2.42 | 19.06 | 7.49 | 5.37 | 416 | 0.89% | 13.01 | 50.40 |
A | 僕等がいた_FW_09 | 2.57 | 18.75 | 6.92 | 5.06 | 343 | 0.73% | 12.11 | 51.29 |
A | 僕等がいた_FW_10 | 2.41 | 19.59 | 7.42 | 5.38 | 362 | 0.77% | 13.24 | 50.31 |
数値的には無駄に高画質。PSNR50は初めて見たかも。『僕等がいた』は色数も動きも少なく、現在録画してるうちでは最も圧縮しやすい部類。I比率の低さは"カメラの長回し"が多く、Avg QP(p)の低さは動きが少ない事を示している。つまり安上がり。
余談
安上がりだからつまんないって事もないんだけど、全部は見てらんないので。
I比率とAvg QP(p)の傾向が特徴的なものは見てます。
前回、同一条件下のエンコードでI比率が低いのに妙にAvgQP(p)が高かった『無敵看板娘』は動きがミモノなのではないか、とか。
I比率もAvg QP(p)も高い『ゼーガペイン』は良く動く短いカットが沢山詰まってんじゃないか、とか。
なんとなく作り手がリキ入れてるところが見えてきそうな気もします。
まぁ、実時間の9倍もかけるより見るほうが早いんだけど、映像に手のかかってない物が数値で出るのは面白いです。
逆に、I比率もAvg QP(p)も極端に低い『僕等がいた』はそれはそれでなんか演出上の意図があんぢゃねぇか、と勘ぐってみたりして。
丁度BSアニメ夜話番外編で、アニメは作り手が「光あれ、とさえ言えば光がでてくる。なんでもできる。だから作るのが面白い」というような事を辻真先さんが言っておられたが、で、あれば、それこそ描かれたもの一木一草に意味があるわけで。
実際『無敵看板娘』はちょっとミモノだと思う。地味に丁寧で。ちまちまエンコ記録取ってなきゃ見ようとも思わなかったハズだ。「アニメの本質は動きによる演出」と言ったのは
大塚康夫さんだったかなぁ、と思ってたらエンディング描いてるのがご本人でやんの。ちょっとびっくり。
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