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 2007/11/15を以て当ブログは更新を停止しました。
 記事は全てこのままですが、基本的に内容はOut of dateとお考え下さい。
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記事番号:263

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知った場所:だめにうすさん

 本記事は「P2Pとかその辺のお話」さんの記事「DRMフリーへの流れがAppleのDRMによるiPod/iTune支配を延命する? (2007年05月 18日)」を軸に当方の過去記事をマッシュアップしたフィクションです。てゆうか面白かったのでオレもオレもで便乗しました。

 厚顔無恥なるパクリであり、許されざる愚行であり、オレの目に映る真実です。

イ)2006夏、海外DRM事情

  1. DADVSI法
    1. フランスでApple(とSony)に対して、DRM技術の公開を義務 づける法律が審議されていた(DADVSI法)。
    2. ポイントは、独自のDRMを利用してデバイス/ストアの囲い込みを行うことは消費者の不利益だ、ということ。
    3. 最終的に、DRM技術の公開に関する条項は削除された。フランスでの顛末
      • ※DADVSI自体はデジタル時代の知的財 産権をぜんぶまとめて面倒みましょう!という膨大な法律で、いろんな側面がある。 佃煮にするほどある。うっかり深入りすっとかなりイヤ。自由・平等・博 愛ってナンデスカ?
      • ※当初案が成立していたら、 VLC/MPlayer/MEncoder/ffmpeg/x264が灰燼に帰していた可能性もあったようで、彼らは盛んにDADVSIに反対し ていた。Appleもまたイ)1.aを阻止すべく運動していたようだ。この点ではAppleは彼らの同志と言える。改正したいポイントが全く別だっただけ で。2006年のエイプリルフールネタはモロにApple狙いの皮肉だよなぁ、と思いながら訳した。欧州の情勢は 複雑怪奇だ。
      • サルコジさんのスタンスも 注目。
  1. 音楽業界のOpen DRM
    1. 一 方でRIAA1やIFPI2、デバイス業界、サービスプロバイダなどを巻き込んで、楽曲の保護は音楽産業全 体のOpen DRM(一社独占ではない、業界全体の共用DRM)でやりましょう、とい う流れができあがりつつあった。ただ業界全体としてのコンセンサ スが取れていたわけでは無い。
      1. 全米レコード協会。まぁ、アメリカのジャスラックみたいなもん。
      2. 国際レコード・ビデオ製作者連盟。

 どちらでも「iTMSで買ったもんはiPodでなきゃ聞けない」とか、「着うたで買ったものiPodに入れても無理!」というフシアワセが減る。 音楽産業全体がハッピー。機器メーカーもハッピー。消費者も今よりはハッピー。

ロ)これでアンハッピーなヒトは2つ。

  1. 一挙にDRMの無い世界にならなきゃヤダヤダヤダ!って人。
  2. Apple。

 オレとか結構「ロの1」入ってるような気がすんだけど。Cが読めない文系がmencoderに深入りする以上、その底の思想に感染するのは避け難い。自 分はその感染を受け入れる。それがMac OSXで望み得る最善のエンコードをもたらす限り
 ともかく、イ)の情勢で欧米の世論はApple包囲網を狭めつつあった。このままでは確実にAppleはユーザの目に自由の敵として 写ってしまう
 どうするスティーブ!

ハ)たったひとつの冴えたやり方

 Appleの選択肢は2つ。Open DRM(ex;iTMSのFair Play技術を他社に使わせてあげる)か、はたまたDRMフリーか。
 望み得る最大の利益をもたらすのはどちらか、、、THINK !

Thoughts on Music

 構図一変、大・逆・転。

ワルもん イイもん
使用前 デジタル・コンテンツ流通の支配者Apple Open DRMを求める消費者と音楽業界
使用後 DRMを求める音楽業界 DRMの無いセカイを求めるApple
 これまでDRMの恩恵を最も享受してきたAppleが、一気にユーザの味方に変わる。DRMはユーザを縛る。Appleは消費者のミカタだ!
 え?Open DRMを求める消費者?うん、まぁ話ムズイしあいつら。DRMなんか無い方が良いに決まってるだろう?きっとヲンガク業界の回し者だぜ。

追加効果

  1. Appleは本当はDRMフリーでの配信に移行したい。
  2. Open DRMですか?それは消費者の求めるものぢゃ無い。AppleはDRMフリーを目指しているのです。
  3. だからFairPlayは版元の要求なんですってば。

補強材料

  1. EMIとの提携。これがAppleのスタンスを本物っぽく見せている。

 話を持ちかけたのがジョブスさんであるにしても、決断したのはEMI自身だし発表したのはEMIの方針だしiTMSは最初の流通チャネルの一個に 過ぎない。彼が記者発表に同席するメリットは、EMIよりAppleの側にある。

ニ)2007年晩春

 AmazonとEMIの提携(07/05/17)

 予見し得る範囲の未来に於いて、これでOpen DRMの道は遠のいた。

 EMIという存在がある以上、DRMにこだわる会社は批判されるし、こだわればこだわるほど自分で自分の首を締める事になる。
 Amazonは捨て難い。しかし、DRMを捨てるのは…というWarner、Universal、Sony BMGの葛藤が長引けば長引くほど、iTMSがその重みを増す。

 EMIは現在、4大レーベルの中でもっとも経営が苦しい存在だ。ひらたく言えば売れるアーティストをあんま抱えていない。
 Appleは残り3レーベルを自社DRMの「事実上のコンテンツ流通独占」の中につなぎ止めておける。
 消費者をiTMS/iTunes/iPod/AppleTV/iPhoneの中に囲い込んでおける。

ホ)余談

スティーブ・ジョブスの公開書簡

  • いわゆる「信者」では無い「あたらしいマカ」が急速に増えている事を示す。intel Macの新規購入層は、linuxに詳しいwebプログラマであったり、iPodから入ったタイプであったりする。彼らはMicrosoftにそうしてい たように、歯に衣を着せず、批判すべきは遠慮なく批判する。それは旧来のマカやMac雑誌に最も欠けていたものだ。マス・マーケット・プレイヤになった Apple は、あたらしいコミュニケーション・チャンネルの必要性を感じたと言う事だと思う。スティーブ・ジョブス率いる組織に無駄はありません。ねばー無いです。
  • 社会問題に対するスタンスを公表するならただのニュースリリースで良いはずだが、ジョブスさんという稀代のカリスマ(現実歪曲フィールド)が ある以上、そのカードを最大限に活かす形がベスト。実際効いてる。
  • 逆に後継者不在の現実も示唆する。このフォーマットならジョブスさんが経営の一線を引いた後も、市場に対して「現実歪曲フィールド」を放射し つづけられる。

ふつうのMacはたぶん出ない。

  • Mac miniぢゃなくて、そこそこコンパクトで多少の拡張カードが挿せて、好きなモニタを選べる「ふつうのMac」はたぶん出ない。Appleはもうずっと前 からパソコンの会社では無いし、彼らが目指すのはデジタルコンテンツの流通独占だ。
  • Appleにとって一般ユーザーがモニタや拡張カードを選べるような機械はリスクでしか無い。CPU交換すら困難な設計を取り、次々に買い替 え需要を喚起するニュースや新製品を発表し、Mac Proの価格帯はどんどん上げていくのが正しい。
  • iTMSが最大のコンテンツ購入窓口である限り、Appleは版元に対して有利な交渉ができる。iTMSが無料IPサイマル放送なんぞ始めた 日にゃあ、SONYも松下もシャープもApple TVの周辺機器メーカーだ。iPod税の残りで暮らす事になる。

目を覚ませマカー、AppleがBig Brotherだ。

  • 独占は腐敗と停滞を産む。独占は腐敗と停滞しか産まない。
  • 有力な対抗馬は常に必要。しかしオープンソースはハードウェア生産能力を持たない。
  • ハードとソフト。デバイスとユーザーエクスペリエンス。ハイテクとハイタッチ。対抗馬には、この二つをできるだけ高いレベルでバランスさせる 能力が求められる。

 それでAppleの流通独占が危うくなって初めて、Open DRMへの筋道ができる。完全DRMフリーなセカイが必要かどうかはその後で考えればいい。
 もしも「ふつうのMac」が期待できるとしたら、その後だろう。

 Appleの独占を崩し得る存在はダレか?。続きはwebで。

へ)この記事の著作権

 元記事である「P2Pとかその辺のお話」さんの「DRMフリーへの流れがAppleのDRMによるiPod/iTune支配を延命する? (2007年05月 18日)」は「クリエイティブ・コモンズの表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本」で公開されています。
 従って本記事は(出来はともかく)同ライセンスに基づく二次的著作物に相当し、また同ライセンスの適用を受けると考えます。
 …って事で良いと思うんだけど。

参考記事

  1. iTunes PlusにみるAppleの狡猾 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

更新履歴

  • 2007/06/05
    1. 参考記事1を追加

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▶コメント(-3)

  1. heatwave: , 2007年05月28日(月), URL

    はじめまして、heatwaveと申します。

    このたびは、私の拙文を利用していただき、
    誠にありがとうございます。
    以前より貴ブログのファンである私(ドザー)にとって、
    これほど喜ばしいことはありません。

    情報は共有され、多くの人によって修正、改変、再構築、
    新たな情報、表現の付与がなされることで、よりいっそうの
    価値を持ちうると考えております。
    そういった意味でも、利用していただいたことは、
    本当にうれしい限りです。しかも、私の拙文をこうも見事に
    作り直し、新たなものを作り上げていただいたことも
    本当にすばらしく、そしてうれしくと思っております。
    妄想主の私ですら、面白い!!と思ってしまったくらいですから。
    そういった意味では、うれしいやらジェラシーやら。

    なお、CCライセンスに準拠していただいておりますので、
    権利上の問題は一切ございません。

    追伸:
    あたらしいxxのはなし、これからも楽しませてくださいね。

  2. マカーの寝言: ジョブズは昔からDRM不要論者, 2007年05月30日(水), URL

    エンコード関係の記事をいつも興味深く拝見しています。

    さて、ジョブズのThought on Musicですが、私は「iTunes/iPodの人気はその使いやすさのためで、DRMでの囲い込みは不要」というジョブズの自信の表れととらえました。

    http://www.rollingstone.com/news/story/5939600/steve_jobs_the_rolling_stone_interview/

    この2003年末のジョブズのインタビュー記事によりますと、ジョブズは最初からレコード会社に対して「DRMは役に立たない」と言っていたようです。「And so they're fairly vulnerable to ... and we don't believe it's possible to protect digital content.」あたりで読めると思います。

  3. ageha: 遅くなりました。, 2007年06月04日(月), URL

    ■heatwave様
    はじめまして。
    貴記事を読んだ瞬間にいつもウマく形にできずに居たもやもやが
    バチバチッと組み上がりまして。一気に書きました。
    非礼ではありますが捨て難く、ご不興覚悟で公開したのですが予想外のお言葉
    感謝の極みでございます。
    不躾で視野の狭いど素人ですが、差し支えなくば貴ブログにて勉強させて頂きたく、
    よろしくお願い申し上げますm(_ _)m

    ■マカーの寝言様
    x264ユーザはx264の欠点を、MEncoderユーザはMEncoderの欠点を、あまり言わない傾向がありますから、ご賢察の通り、自分のエンコ関係の記事には偏向があるはずです。

    自分としては、ナニを言うかよりナニを言わないか・ナニをするかよりナニをしないかを重視し、複数の情報源を組み合わせて考えるクセがついています。複数というのはURLではなく、発信元の利益線(というのかな)の事です。例えば自分の利益線は「MEncoderの使い手が増えて、自分にとって有益な情報がweb上に増える事」です。

    「DRMの無いセカイ」は美しい理想ですが、
    ・Fair PlayがWindows Media DRMのように他社に公開されれば
    ・そしてOS9時代のように他社製プレイヤでもiTunesに接続可能であれば、
    現状よりは、そこに近づく事ができます(消費者、版元、Appleの三方一両損)。

    記事の通り、Thought on Musicは「美しい理想」と「自社サービスの使いやすさ」武器にして、可能な限り長く消費者を囲い込み続けるイイワケにしかなってないと考えます。
    heatwaveさんの元記事はこの点をより精緻に指摘されています。
    http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-449.html
    そしてこれはデジタル・コンテンツ・ディストリビューション全体の未来を左右する問題です。Apple一社に委ねて良いものでは断じてありません。

    heatwaveさんの意見とマカーの寝言さんの見解とagehaの妄想のどれを採るかは見る人それぞれの判断ですが、最終的には各自の脳内に占める情報取得元の配分比で決まっている部分が大きいと思います。

    マカーであるわれわれはどうしてもApple由来の情報や、Appleを支持する情報に接する機会が多い点に注意を払う必要があります。確実な根拠の無いセカイではありますが、この疑念がAppleをBig Brotherと呼び、世のマカーの注意を喚起する理由であります。

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    16. ffmpeg コマンドその1(らけった版)
    17. tag:MeGUI
    18. tag:x264(r600)コマンド対応
    19. date:20070801
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