自分は基本的にはてブどころか、ソーシャルなんちゃらってのをソーシャルに使ってないので見当違いだとは思いますぐぁ、特殊なブログの中の人から 見たらこう見えましたって事で。部外者のセカンドオピニオンくらいに読んでおくんなさい。
■PV上位25位を離脱率順でソート(2007/05/01 - 2007/05/17)
ページタイトル | セッション | 離脱率 |
---|---|---|
少年写真新聞社 | 749 | 93.5% |
じだいおくれの地デジのはなし | 12923 | 87.0% |
Xbox360、PS3、 AppleTVの対応動画 | 763 | 81.0% |
牛乳有害説 | 416 | 78.0% |
AppleTV改造-Xvid | 286 | 76.5% |
MP4faq | 304 | 70.1% |
PSPファームウェア3.30 | 228 | 69.1% |
MPEGStreamclip1.8ヘルプ | 153 | 68.4% |
MEncoderのビデオフィルタ、簡単なまとめ | 181 | 63.4% |
家電メーカーの""絶対防衛圏"" | 575 | 58.7% |
MP4Boxの主要コマンド | 192 | 58.6% |
ffmpegコマンドその2(らけった版) | 149 | 55.1% |
MPEG-4の基礎5-ISO14496-10(ビデオ)-AVC | 167 | 52.8% |
ffmpegコマンドその1(らけった版) | 184 | 51.9% |
tag:QuickTime | 132 | 51.7% |
tag:MPEG-4 | 167 | 50.9% |
MeGUIガイド_x264の設定 | 331 | 44.7% |
tag:コンテナ | 124 | 42.2% |
ageha | 1416 | 36.1% |
mencoder | 127 | 35.8% |
-x264encopts | 144 | 30.8% |
tag:H.264/AVC | 159 | 27.8% |
動画全般 | 197 | 26.6% |
ffmpeg | 137 | 26.3% |
MPEG-4全般 | 182 | 22.2% |
『まずエンコ厨、次に周辺事情、最後にそれ以外』:
このブログはコデックで悩み、設定で悩
み、ツール選択で悩み、ノイズに悩んでぐぐり倒すエンコ厨に、手がかりを掴んでもらう為にあります。間違いも多々あるでしょうが、そこに特化してフィード
バックを貰おうというコンタンです。コメントだのトラバだのケチは言わねぇ。webに吐いてくれりゃあ見つけるぜ!
『離脱率』:
これが高いものは、そこに読み手の求める情報があった事を示します。"一般的なWeb解析"とは逆の捉え方かもしれません。また、PV数/ユニーク数
(一人あたま何ページ見たか)を最重視しています。PV数は意識していません。
『はてブ被曝』:
ホットエントリに出ること。『リンクログ』に波及し、連鎖的にアクセスが伸びます。『リンクログ』とは"今日のニュース的"なサイト類。記事内容への言
及が少ないのが特徴です。
このブログ全体の離脱率は概ね45%程度。ほとんどの読み手さんが検索サイト経由でたどり着き、数ページ探しまわって、いくばくかは定期的に再訪 されるというカンジです。これに対し『はてブ被曝記事』の読者はリンクから目標ページに直行、そのまま離脱する傾向が強くあります。数の多さから見て、再 訪される事はないでしょう。
おそらくは、TVのチャンネルを切り替えるように、ポンポンとサイトを渡り歩いているもの と思われます。
コメントやバックリンクの印象は、情報含有率よ り感情含有率が高いのが特徴で、ウチにとっての"普通"では有用性が不足です。
ひらたく言えば、『はてブの客はテレビの客』です。
一日のPVが1500を超えると「メディア」になるそうですが、自分はその意思と能力を欠いています(まぁ同じものですが)。
『まずエンコ厨、次に周辺事情、最後にそれ以外』
従って、自分が第一に取るべき戦術は『取材拒否の店』。
しかしながら、ブクマするのはヒトの自由ですし、それを拒むもしゃらくさい(用意はあります)。
一方、被曝リスクの高そうな記事を控えるという選択肢もありません。何を書くかはおいらの自由ですし、それを実行すればワタシの脳内文脈が途切れます。
よろしい。ならば洗脳だ。
◇◆◇
テレビや新聞に『情報を選んでもらうスタイル』に慣れた人々は、WEBにもそれを持ち込みま す。
シナトラ千代子さ んがたびたび大図解してくださる「はてブ」の問題は「意思表示の手段(感情のはけ口)」のバラエティ不足が原因と考え ます。
「はてブ・ホットエントリ」は基本的にWebザッピングと呼ぶべきもので、被ブクマ数は「シチョーリツ」。それ自体は集合知で も衆愚でもありません。「総投票数」しか解 らない選挙のようなものです。外から見て解るのはそれだけです。それは知にも、また愚にもなり得ないものです。たぶんあのシステムで は、其処は重要ではないのでしょう。
人間のココロには他人の意見を読むと必ずなんらかの感情が生まれるものです。カオの見えるコミュニケーションなら互いの口調や表情などから自分の 感情出力を調整できますが、ネットではそれができません。
この場合、書き手と読み手は、瞬時に互いの脳内文脈の差分を意識した上で、異なった視点を提示したり(バックリンクやトラバ)、細部の補間にフォーカスす る事ができます。感情的な衝突はゼロではありませんが、相互の脳内文脈が吸収剤となります。最初からお互いに合意に達し得ない部分と達し得る部分の「見切 り」を持っているわけです。両者とも、求めるものはより精度の高い知識、またはより"妥当な"見解、です。そのための「情報の取引」に臨む場合、どちらが 上でどちらが下という意識は不利です。倫理ではなく情報収集効率の点で。
この結果、システム上で表現できないキモチがコトバとなって直にブログ主にぶつけられ、そこで感情の応酬スパイラルが回り始めます。Webザッピングの途 中で出て来 るコトバは、基本的にナマです。ちょうどサッカー中継にむかって「あーなにやってんだー!」とか「うぉおおおおよくやったー!」とか言うような、アレで す。この場合の「読者」がココロの底で求めているのは「消費材としての情報」すなわち「自分をキモチ良くさせてくれるもの」です。趣味的にはそれは娯楽と も呼び得ないのですが、ここでは娯楽としましょう。「エンターテイン・ミー!」です。このキモチが「自分のほうが知識のがある」or「自分の見解の方が" 正しい"」という確信と結びついている場合は、本来持っているはずの読解力を著しく低下させます。見切り点の自覚の無いレスポンスは2行程度で充分に見分 けがつきます。この場合「情報の取引」が成立しません。
知識なんていくらあっても駅の名前を全部言える子供にすぎませんし、"正しい"見解こそ不幸の源なんですけどね。
冷 静になるために時間を置いて、感情を切り分けて情報を抽出するのはいかなる書き手にとっても困難な作業でしょう。数が多ければそこで書き手の疲弊が発生す ることになります。
実は これはプラス感情でも一緒です。少しでもマシ なもんを書きたいと思ってる書き手にしてみれば「賛成だけ」も「反対だけ」も同じように無益です。前に進む為の情報も分析も含まれてないからです。この点 では、マイナス・レスポンスのほうが圧倒的に有益です。
こうした感情の大半は、はてブになんらかのモデレーション・システムがあればそこで発散できてしまう程度のものです。たとえばnewsingのようにプラス評価X件、マイナス評価 Y件と数字で出るだけでも、相当の減殺効果が期待できます。もちろん、WEB上に存在する情報の質がちょいと向上することも期待できます。
2007年晩春の現在、googleがパーソナライズド検索に突っ走っているのは、単純なマス相手の情報などなんの役にも立たない事を示唆してい ます。総投票数で候補者の当落を決めるヤツが居ないように、シチョーリツで番組の出来を判断するヤツも居ないように、価値判断 を含まない数字はなんら指標とするに値せず、それに頼る行為は知でも愚でもありえません。一匹が走り出すと全員が走り出すシマウマの群れも同然です。無 脳、本 能、脊髄反射。
どんなに便利な道具を使ったところで、ひと一人に消化しきれる情報量なんてたかが知れています。ホモ・サピエンスこのかた、人間のハードウェアに は目立ったアップデートがありません。自分の場合、Webザッピング中の感想は字数制限のユルいSBMに吐き 出す事にしています。
ブックマーカやはてブユーザのモラルが低いというのではありません。至って平均的であるハズです。数が多いから。
ですからモラルを云々しても実効性はゼロです。やりたければ自由ですが、ソレ自体が感情ス
パイラルですから、実効性はマイナスとなります。
問題は常にシステムで解決するものです(逆に言えばモラルなどシステム次第でどうとでもなります)。
大好きな書き手が防戦に追われ、焦点をボカした出力を吐き出すようになり、やがて疲弊してどこかに隠れてゆく。これは残念感の漂うものです。
もしも記事の「妥当性」が数字で得られるなら、そういう損失は結構抑止できると思います。投票で判断が出るなら、それは確実に「集合知、または衆 愚」のどっち かです。ノル かソルかはそれぞれの書き手が決めりゃいい。「てめーの書くもんはくだらねーよ」とどーんと数字で出されてへへぇっ精進致しますぅッと平伏する なり、いーやオマエラがオカシイと憤激して入魂の記事を書くなり。どっちにせよ、WEB上に存在する情報のレベルは少しだけ高くなる。はずです。
「これはスゴい」「これはヒドい」というタグの存在は、多くのユーザーがとうの昔にそこに気付いている事を示しています。運用でカバーってのは愛 がなきゃできない事だと思いますが、システムで対処できりゃそのほうが手っ取り早いです。
agehaにオリジナル無し
いつの間にかお伝えしたくてわくわくした自分がいなくなり、読者のコメントばかりが気になる小心の自分がそこにいま す。もうそろそろ「傍目八目」をやめる時期になっているサインです。そんな心情で書いた今日の記事ですのでよそ者の寝言として聞き流してくださいませ。