監督:Kevin Munroe(TMNT)。
Imagi StudioがCGアニメで参加する新しい映画がロングランアニメ「ガッチャマン」を2008年に映画館に持ち込みます。
オリジナルのガッチャマンは、国際科学機構に雇われた5人の若いスーパーヒーロー忍者が、地球の資源の支配を企む科学的に進んだ「ギャラクター」として知られるワルモノと戦う話です。忍者たちは稀少資源を狙うギャラクターのさまざまな巨大モンスターと戦います。
監督:Kevin Munroeのコメント:「子供のころ、ガッチャマンは私をアニメーションとコミックと執筆に向かわせた最初の影響だった。ガッチャマンの素晴らしい冒険を大きなスクリーンに持ち込むチャンスを得て、私はほんとうに興奮しています。5人のティーンエイジャーが地球のヒーローとなる中で巻き起こるスゴいアクションとホンモノの人間ドラマは、本来そこ(映画館の大きなスクリーン)にあるべきものです。子供の頃の夢がかなったんだ!」
1970年代初期にタツノコプロダクションが作ったガッチャマンは205を超えるTVエピソード、一つのフィーチャーフィルム(映画?)で30年以上のあいだ、世界中の"ガッチャマニアック"なファンを大いに喜ばせました。ガッチャマンではLynne Southerlandがプロデューサーを、Mark Tarboxがラインプロデューサーを務めます。
//IMAGIは香港のCGI製作会社。東京にはサテライトオフィス、LAに開発拠点(?)がある。2007年3月公開のTeenage Mutant Ninja Turtles(TMNT)のCGIを担当。
[2007-04-10]日活、タツノコプロの人気アニメーション『ヤッターマン』と『科学忍者隊ガッチャマン』の実写映画化決定(インデックス)との関連性は解りません。監督名が違うから併行か、よくある企画段階のハナシなのかも。
2007/06/17追記ハリウッド版ガッチャマン 脚本担当決定(6/16)(アニメのニュースと情報)という記事の中に"香港のイマージ・アニメーション・スタジオ"という文言がある。
//ガッチャマンとかキャシャーンとか、あのへんの古いタツノコプロの特徴を一言で言うと、
『斜陽の映画産業から流れて来た脚本家』
ご当人たちは「ホンで飯喰えればなんでもいい」というカンジだったらしいが、だからってガキむけの予定調和なんか書いてられっかくぬやろドラマってもんわなぁ、、、ドラマってもんわなぁッ!!という部分を矯められるわけもなく、ひらたくいえばガキにんなもん見せんなやゴルァ!!という救いの無いエピソードあり~の、ぜってー子供の事なんか考えねぇで好きなもん書いただけだろオマエみてぇなエピソードあり~の、、、。
それに「ずぎゃ~ん!」とやられちまったガキが、どういうわけか世界中に居る。
// 30年前の海外のTV番組買い付け担当者が「こりゃスゴい!!」と思って買ったわけがない。
「アニメ」は視聴率が取れる。実写より手が掛かってるカンジがするからだ。
実際に手が掛かる。従って通常は実写番組より高い。
ところが、相場からするとやたらに安くで売ってくれる国があった。
見てみると、まぁアニメと呼べない事も無いデキだがなにしろ二束三文だ。埋め草番組にしたって効率がいい。
というのが世界中のTV局に日本アニメが売れたほんとうの理由。
70年代後半からアナログCATVで多チャンネル化が一挙に進行した北米では、特に「埋め草需要」は激しかった。
もともと国営放送と1~2社くらいしかTV局の無かったEUでも後を追う形で多チャンネル化が進行し、ここでも「埋め草需要」が沸騰した。
その間、在京キー局6個という世界に例を見ない多局体制を誇る日本は(ホレ、アメリカだって三大ネットワークっていうでしょ?)、
世界の「埋め草アニメ」供給源でありつづけた。
つまり、日本アニメが世界で流行った原因は、ダンピングにほかならない。
その秘訣はスポンサーが払う1億円の番組製作費のうち、製作会社に回るのが800万円という、簒奪構造にある。
「本来の価値の創造者」に正当な報酬が渡らず、権利取得もままならないとあってはそう呼んでも構わないと思う。
子供の頃から浴びるほど日本アニメを見続けていれば、当然慣れる。
そして、その中から良いモノとそうでもないものを分類する能力を身につける。それが教養というものだ。
身につけた「アニメの教養」を映像に活かしたいと想うオトナ達はいまや世界中に居る。
彼らの選択肢は四つ。
1.の国際競争力が維持できる理由が無い。
マスの動きには必ず経済要因がある。
この点で3.および4.の産業政策は極めて興味深い。恐らくは、徹底した業界構造分析の上に戦略を立案している。
それがインテリジェンスと言うものだ。成果は10年を待たず誰の目にも明らかになるだろう。
DRムービーのアニメに下請けで参加する国内スタジオが出てから騒いでも遅い。
「製作会社が、自力で作品をつくれるほどの資本蓄積が出来ない構造(*1)」に目を向けるのが先だ。
国内にはここから人々の意識を逸らすミームが二つある。
ひとつは嫌韓嫌中。好き嫌いは個人の自由だが判断を曇らせる。民族性は経済や機械の性能や作品の善し悪しとは全く関係が無い。
もうひとつは「じゃぱにめーしょんのつよみ」に鳥獣戯画とか日本の伝統文化とか日本人独自の感性とやらをもってくる意見。
こっちは脳みそ膿んでんぢゃねぇの?と思う。
もしそれが「世界に優れた」ものなら、鳥獣戯画が勘合貿易の主要輸出品目(*2)に乗ってないのはなぜだ?。
そもそもラスコー洞窟壁画からこっち「絵画ベースのエンターテインメントを持たない文明」って歴史上いくつあるのさ?
いずれも、1.の改革から目を逸らし(*3)、構造改革の意識浸透を阻害し、国際競争力劣化を加速し、国益を損ねる。
他の効果はない。