たとえば、2時間じっとだれかの話を聞き続ける。というのは結構シンドイことだと思う。
そうだそうだと相づちを打っても応えてくれない、ため息をついてもぜんぜん気付かない。
一方的に自分のペースで言いたい事を言い続けるばかりの相手だったら、かなりツライと思う。
映画はとても受け身の姿勢を強いられるものだ。
携帯でメール打つ人も居る。退屈な映画でなくてもする人は居る。
一応マナー違反だそうだが、よく考えてみるとそのくらいで集中力を妨げられるというのも妙な話だ。
人はなぜ映画館でメールを打つのか。
2時間じっと、一方的に受け身でいること自体がもともと不自然だからだと思う。
本やマンガは自分のペースで読み進む事ができる。
芝居やコンサートで、客席の空気を感じ取らない演者は居ない。黙って見るのがマナーなジャンルであれ、逆にマナー違反なジャンルであれ。
ゲームの場合、基本的に受け身なのはCPUのほうだ。
力関係の比率は色々だし、相手が人間では無いケースもあるけれど、どれもコミュニケーション、少なくともインタラクティブな要素を持っている。
一般的な娯楽の中では、映画と、テレビだけが違う。