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 2007/11/15を以て当ブログは更新を停止しました。
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記事番号:199

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 白黒映画は動画エンコ最大のテキだと思っていたのですが、結構充分なものができました。

 もともとXvidでも白黒にはなかなか苦心していたが、闇階調の苦手なx264では文字通り見れたものではなかった。
 2005年末、まだMain Profileで作っていた頃のメモには、1024kbps、640x272、Avg QP(I)12にもかかわらず、夕闇の中の合戦シーンで闇階調のブロックノイズ多発。群衆の顔なども潰れきっている。印象派のゾンビのようだ。大半のシーンは問題無い。とある(オレだけ ど)。
 今から見るとscenecut=30と、そりゃブロックノイズが出て当然な設定になっているが、その後、nofast_pskipが登場した後(2006年初頭)でも「第三の男」とか、「ローマの休日」といったロー・モーションな映画で酷い闇階調ブロックが出てトラウマになった。

 ビットレートを上げれば全体的な質感は上がるが、闇階調ブロックが出がちな箇所が変わらなかった事から、可変ブロックサイズやskip/directなど、マクロブロックの新しい符号化ツール(要素技術)のチューニングを待つべきと考え、手許では2006年2月頃から白黒映画を録画をやめてしまった。

 x264 (r600)コマンド対応でちょっと知識が増えたので一年ぶりに白黒映画を録ってみたところ、頭書の通り、悪くない結果になったのでメモっときます。基本的な設定は070115 -結果&設定篇と大して変えてないです。

1952US_ライムライト

結果

主観画質

 今回、問題と感じる程の闇階調ブロックは出なかった(ゼロとは言わない)が、いちおうトラウマ的にビクっとキタところをいくつか。
 画像は思い切り縮小した上に思い切りJPG圧縮してるので雰囲気以上の意味無いです。
男の子のコート、このへんのグレイより濃い衣服で闇階調ブロックが出がち。特に背広で目立つ。
壁とか道とか、全く動かない部分では、もう少し濃い色でないと出ない。
女の子のカーディガンは要警戒だが、この三人はほとんど身じろぎもしないせいか、闇階調ブロックは気にするほどでなかった。
左端の人のように生地に模様のある衣類では闇階調ブロックはさほど出ない。むしろプリプロセスの方が重要。字幕用にpp=l5を使っているので生地の質感がランダムに荒れる。
右の三人は闇階調ブロックまみれになるかと思ったが、気になるほどではなかった。
影の多い場面は「闇階調ブロックノイズ」のビッグチャンス。その気で探すとやっぱちょっと出た。
もう少し影が多かったり、ピントの合ってない奥や手前がもっとべっとり影だったり、パンと複合してたらさらにヤバかったと思う。
  要するに白黒は圧縮の手がかりが輝度しか無いのがポイントなのだと思う。それが可変サイズマクロブロックの判定や、モーションベクトルの算出精度、なかでもskip/directの判定に響いている。このへんはもう自分でパッチ書いて投稿するか、カスタム量子化マトリクスに手ぇだすしか無いのでわないかと諦めて、チューニングを待っていたわけです。

数値画質

===MENCODER_PASS2===
x264 [info]: using SAR=1/1
x264 [info]: using cpu capabilities Altivec
x264 [info]: slice I:1066  Avg QP:18.23  size: 28453  PSNR Mean Y:46.57 U:57.57 V:57.25 Avg:48.13 Global:47.78
x264 [info]: slice P:110035 Avg QP:20.40  size:  6992  PSNR Mean Y:44.95 U:56.56 V:55.83 Avg:46.52 Global:46.15
x264 [info]: slice B:78303 Avg QP:21.96  size:  2700  PSNR Mean Y:44.82 U:56.20 V:55.44 Avg:46.38 Global:46.00
x264 [info]: mb I  I16..4:  3.8% 76.0% 20.1%
x264 [info]: mb P  I16..4:  0.4%  4.1%  0.9%  P16..4: 55.6% 10.4%  5.8%  0.3%  0.2%    skip:22.4%
x264 [info]: mb B  I16..4:  0.0%  0.3%  0.1%  B16..8: 24.7%  1.8%  3.9%  direct: 3.2%  skip:65.9%
x264 [info]: 8x8 transform  intra:75.6%  inter:65.8%
x264 [info]: direct mvs  spatial:90.4%  temporal:9.6%
x264 [info]: ref P  81.0% 10.0%  6.3%  2.7%
x264 [info]: ref B  88.0%  7.7%  2.8%  1.5%
x264 [info]: SSIM Mean Y:0.9873008
x264 [info]: PSNR Mean Y:44.907 U:56.417 V:55.676 Avg:46.470 Global:46.097 kb/s:1024.01
 
Video stream: 1024.052 kbit/s  (128006 B/s)  size: 1011221843 bytes  7899.767 secs  236757 frames
SEC ; 36527
TIME; 10:8.47
 Avg QP(P):20.40、SSIM 0.987、可もなく不可もなし。落語でもこの程度になる事はある。
 なお、1stの所要時間は3:14.49。

設定概要

$ mencoder 1952US_ライムライト(字幕).mpeg -nosound -ovc x264 -x264encopts bitrate=1024:bframes=3:b_adapt:weight_b:b_pyramid:keyint=240:keyint_min=24:scenecut=65:qp_min=10:qp_max=51:qp_step=4:qcomp=0.6:ratetol=4:deblock:deblock=0,0:cqm=jvt:cabac:direct_pred=auto:nofast_pskip:nodct_decimate:nointerlaced:noglobal_header:psnr:ssim:pass=1:threads=2:8x8dct:turbo=1 -passlogfile 1952US_ライムライト(字幕).264.log -vf pullup,softskip,pp=l5,crop=720:480:0:0,scale=640:480:::4,hqdn3d=4:3:6,harddup -sws 9 -zoom -ofps 24000/1001 -of rawvideo -o /dev/null
$ mencoder 1952US_ライムライト(字幕).mpeg -nosound -ovc x264 -x264encopts bitrate=1024:bframes=3:b_adapt:weight_b:b_pyramid:keyint=240:keyint_min=24:scenecut=65:qp_min=10:qp_max=51:qp_step=4:qcomp=0.6:ratetol=4:deblock:deblock=0,0:cqm=jvt:cabac:direct_pred=auto:nofast_pskip:nodct_decimate:nointerlaced:noglobal_header:psnr:ssim:pass=2:threads=16:me=umh:me_range=32:subq=7:frameref=4:mixed_refs:8x8dct:partitions=all:trellis=2:brdo:bime -passlogfile 1952US_ライムライト(字幕).264.log -vf pullup,softskip,pp=l5,crop=720:480:0:0,scale=640:480:::4,hqdn3d=4:3:6,harddup -sws 9 -zoom -ofps 24000/1001 -of rawvideo -o 1952US_ライムライト(字幕).264
  1. 8x8dctを、QP curve compression(不詳だがレート配分に関わるっぽい)に与える影響が大きいと考え、1st,2nd両方に使った。
  2. scenecut=65は、アニメ用をそのまま使っている。経験上、実写のGOP関連設定はデフォルトで充分だが、輝度情報しかアテにできない白黒では場面転換の判断が苦しいと考えた。I/IDR挿入ミスと思しきブロックノイズは出なかったが、適正値かどうかはこれだけではわからない。

課題

 チャンバラなど、ハイモーション・シークエンスを含む素材用にもう少し煮詰めたい。
nochroma_me:
モーションベクトルサーチに彩度情報を使う。
白黒といってもXvidでグレイスケールにすると色味が変わる。見た目を良くする為にTV局が少し青を付加しているようだ。
一律な着色であれば、逆にchroma_meを使うとモーションベクトルの精度が下がる可能性がある。
(もうちょっと軽い扱いのB級映画だとフィルムの部分変色みたいのがそのままだったりする)。
chroma_qp_offset:
彩度情報に適用するQP値をオフセット。カラー素材ならば、ただでさえ間引かれている彩度情報を僅かな輝度画質向上の為に大量に犠牲にする事になるが、白黒では有益な可能性が高い。
輝度成分の分析精度向上:
meはumhだしsubqは7だしなぁ。me=esaは速度的にちょっと勘弁。
direct_pred=none:
マクロブロック・タイプdirectの使用禁止。
Bフレームにモーションベクトルの流用を禁止する。man MEncoderに「direct_pred=noneは速度も遅く、品質も低い」とあるのはBのデータ量が増えるという意味だろう。手許では16:9やシネスコではクロップとスケーリングをしてしまうので、使える可能性がある。ただしそれでAVCの性能を出せるのかっつう問題はある。
マクロブロック・タイプskipの使用禁止:
オプションに見当たらず。これもAVCの性能を出せるのかっつう問題はある。
白黒用カスタム量子化マトリクスの作成:
面倒なのでできれば手を出したく無いが、彩度を全部flatから、輝度をjvtからコピペするだけでも効果はありそう。

余談

 白黒を制する者はエンコを制すッ!!と言えるんではないかと思っています。これを潰せればオールラウンドに使える設定が組めるようになるんではないかと。
 なぜならば、輝度成分は動き分析アルゴリズムの根幹だから

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  17. tag:MeGUI
  18. tag:x264(r600)コマンド対応
  19. date:20070801
  20. PSPファームウェア3.30
  21. tag:mp4box

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