Layer 2: 別名MP2。かなり稀少。その名称からMP3の方が良いと思う人が多いのだろう。Wikipedia(英文)によると、256kbits以上では MP3 よりも音が良い。
Layer 3: MP3と呼ぶほうが有名。これはオーディオ・フォーマッ トの .avi であり、最も互換性が高い。音質は'平均的'。すなわち、全てのフォーマットのうちでいちばん悪い。しかしファイルはとても小さくなるので、単にビット レートを上げればしあわせになれる。エンコードは LAME (LAME Ain't an MP3 Encoder ~ これは頭文字からつくった名称だから無視していい。LAME は MP3 エンコーダだ)。
AAC、 別名Advanced Audio Coding、別 名MPEG-4 Part 3、別名MPEG-2 Part 7(まぁ、AACでいいだろう)詳細はwikipedia(英文) 。音質はMP3よりも良い。恐らく他のどのコデックより良いだろう。
AACには三種類の 'プロファイル' がある。LC (Low Complexity)、HE (high efficiency)、そして HEv2 (High Effiency version 2)。LC は"ノーマルな"プロファイル。一般的なAACファイルはLCだ。もしも概ね64kbits以下でエンコードするなら(大体の目安。Neroは75- 80kbit程度を使う)、HEにしても良いだろう。このレベルのビットレートではその方が音が良い。同様に、さらに40kbits程度まで下げるなら HEv2を。
ただし、これは理想の話。現実には、作成できるプロファイルに制限のあ るAACエンコーダもある。また、256kbitのAAC-HEv2ファイルを作る理由も無い。そうしたものは256kbitのAAC-LCより音が良い わけでは無く、再生互換性の問題も生じるからだ。再生できるプロファイルに制限のあるデコーダもある(現時点では、まさにiTunes/iPodsだけがHE および HEv2プロファイルをサポートしていない。おそらく将来は対応するだろう。たぶん)。
AACが定義するその他のプロファイルとしては、Main profileとLong Term Prediction (LTP)がある。これらはどちらも非常に面白いのだがツールはほとんど無い。ほぼFAACのみだ。
主なAACエンコーダは三つある(他にもあるがこれらが一般的だ)。
完全にパテントフリーのオーディオコデックで、音質はAACに肉薄する。各所のテストで一等と評価される事もある。'ふつうの'ビッ トレートでは違いはぎりぎり首の差だ。一般的に Ogg Vorbisと呼ばれるが、ここではオーディオコデックのみを指す Vorbisと呼ぶ。というのは他のコンテナで使う事もあるからだ。Oggはコンテナの名前で、一般的にはVorbisはこれに入っている事が多い (.ogg)。Vorbis は、Xiph organizationが他の変なコデックと一緒に開発している。一般的なコデックは一つも無い。
DolbyスタジオによるATSC A/52 規格に準拠したもの。Dolby Digital AC3 は、Dolbyの、基本的にはロシー(*ロスレスの逆*)なオーディオコデックだ。彼らが長年開発している包括的なコデック群のひとつ。DVDと、大半の Digital TV放送でスタンダードに使われている。もしも 音声がAC3 audio のファイルがあったら、通常は音声は素材のままと思って良いだろう。それが望み得る最善の音質だ。しかしながら、ほかのロシーコデックと比べると、非常に 非効率的でディスクスペースを喰う。
DTS (Digital Theater Systems) は極めて高ビットレートのオーディオコデックで、エンコードにおいては先ず使われない。DVD規格の公式コデックだが、対応は必須では無いのでDTSをデ コードできないDVDプレイヤもある。巨大なもの (768 kbps) とむちゃむちゃ巨大なもの (1,536 kbps)の二通りがある。448kbitの 5.1 AC3 の方が768kbitの 5.1 DTSよりも音が良い事に注意。ひらたく云うと、ディスクスペースの無駄でしか無く、これファイルに突っ込むヤツは切腹すベシ。