フルネーム:Flash Video
このコンテナはFlashがビデオのストリーミングに使う。youtubeなどにあるフラッシュプレイヤーストリームがそれだ。またKeepVidのようなサイトを使った際にダウンロードするのもこれだ。ほとんどの場合、音声はMP3で映像はh263/h263+またはVP6。おそらく他のフォーマットも詰め込めるとは思うが、あまり意味が無い。従って、フラッシュビデオが必要でない限り、このコンテナをエンコードに使うメリットは無い。使い勝手に関する結論もありません。
OGM
フルネーム:Ogg Media
Tobias Waldvogelが当時としては驚異的だったVorbis オーディオコデックを、一般的なMPEG-4 ASPビデオフォーマットと一緒に使う為に開発した。OggコンテナとASPを摺り合わせる為にたくさんの "hack"を使っている。チャプタ、複数オーディオストリーム、コンテナ内へのソフトサブ埋め込みといった機能が揃っていたので、短期間のうちに非常に普及した。しかし最終的に、Tobiasが発表したOGM "規格"により開発は停滞、Xiph Projectが引き継ぐに至ったが、彼らはOGM"規格"をあまり尊重していないように見える。OGMと同等以上の機能を備え、オーバーヘッドも少ないMatroskaコンテナの登場により使う人は途絶えた。
フルネーム:MPEG-4 File Format
第一版は1998年。規格化は1999年初頭。これがMPEGが策定した最初のMP4ファイルフォーマットで、基本的にwebビデオや携帯機器(携帯電話など)向けだった。1999年終盤には完全な後方互換性を備えたVersion 2が登場(規格化は2000年)。その後もMP4の拡張と開発が続いている。執筆時点での最新は2005年終盤に登場したMPEG-4 ALS (lossless audio coding)。
MP4にはこの他にuser data atomというものがあり、その中にストリームに関するメタ情報やアルバムアートなどを埋め込める。プライベート・ストリームを使ってVorbisやAC3、またはDVDサブピクチャなどを埋め込む事も可能だが、これらは規格には無いので再生機器/ソフト類はサポートしなくても良い。そうした機能が必要ならMKVの出番だ。またMP4はメニューもサポートしている(それが動作するプレイヤやテスト用の素材も存在する)。