【リリース場所】
http://blog.so-net.ne.jp/MyCometG3/2006-12-15【入
手先】
http://www003.upp.so-net.ne.jp/mycometg3/【目
次】
avc1Decoder
0.5.0
libavcodec H.264 QuickTimeコンポーネント。MP4コンテナ対応。
1.
PostProcess
上記の通り手許では切っている。第一の理由はブロック
ノイズがあるなら発見したいから。第二の理由はApple-H.264ではエンコードでインラインデブロックを切れない事。第三の理由は
H.264/AVCのインラインデ
ブロック(in-loop filter)とliavcodecのppはバッティングの可能性がある事。
い)
設定項目の意味
MPlayer and MEncoder on MacOSX/Man/VIDEO
FILTERS/ppの記述からPostProcessの設定内容はそれぞれ以下のようなものと推測。
de/defaultデフォルトのppフィルタセット(hb:a,vb:a,dr:a)
hb/hdeblock:垂直方向のデブロックフィルタ
vb/vdeblock:
水平方向のデブロックフィルタ
dr/dering: デリンギングフィルタ
:a
共通子オプション。低速CPUで自動的に使用を停止。
fa/fast高速な ppフィルタセット(h1:a,v1:a,dr:a)
h1/x1hdeblock:試験的な水平デブロック
v1/x1vdeblock:
試験的な垂直デブロック
acハイクオリティの
ppフィルタセット(ha:a:128:7,va:a,dr:a)
ha/hadeblock[:differ-ence[:flatness]]:
精密な垂直デブロック
va/vadeblock[:differ-ence[:flatness]]:精密な水平デブロック
垂
直と水平のデブロックはdifferenceとflatnessの値を共
同使用する。このため、それぞれに別の値を指定できない。
PostProcess
Level(スライドバー)各
フィルタの強度指定と思われ。例えばha/hadeblockの[:differ-ence[:flatness]]に入れる値など。
ろ)
インラインデブロック(in-loop filter)とのバッティングの可能性
使う際は以下の
ような見解がある事に注意すべきかと思う。
Doom9 2005 コデックコンテスト -- メイン、Playbackの項:How
to Use ffmpegXメモ was here (2006年01月13日)
MPEG-4
ASPの再生ではデブロッキングを使った。
AVCにはビルトイン・デブロッカーがあるのでポストプロセスは使っていない(AVCを見
る際にffdshowのポストプロセスをオンにすると非常に見た目が悪い。動作はするが、それは映像をぶち壊す方向に働く)。
闇階調の多いアニメ(ゴーストハント)でVLCやMPlayer(cli)と見比べてみたが、ブロックが消えるというよりは、出る範囲が微妙に変わる。効
果はavc1Decoderの方が良い場面も有り悪い場面も有り。いずれにせよ違いは極めて地味で、自分の視覚では
非常に見た目が悪い
と
いうほどの事はなかった。ちょっとどっちがどうとは言い難い。あとやっぱ闇階調のブロックノイズはモニタの輝度・コントラスト、部屋の明るさで見え方がぜ
んぜん変わる。プロはモニタにフードとか付けるみたいなので、モニタ以外の光源を全部切り、輝度最強にしたら見付け易かった。かなり目にキタ(そんくらい
にらめっこしないと違いがわからなかった)。あと幽霊のアップ怖かった。
Doom9の情報もpp部分の拙訳も1年以上前のものだか
ら、その後の改善で対策済みの可能性大。規格上に存在するin-loop
filterにlibavcodecのポストプロセス・デブロックを重ねる意義は不詳だが、一般的なのだろうか。
は)再生時
のインタレ解除の可能性
実装未確認だが、"Use Custam setting"で、
pp系統のインタレ解除が使える可能性がある。
2.
nclc setting
colr-nclc:MyCometG3(2006/12/14)
mp4/mov
ファイルで、avc1のImageDescription Extensionに"nclc"情報が埋め込まれていない(Apple
H.264以外ほとんど全ての)データで、色変換の指定をするものだ。
//
一応、動いて
る。
でも、思ってたほど劇的に変わる訳ではないのだな。
引用元にあるADCのリンク先を見ると、x264cliのVUI設定(
--colorprim、--transfer、--colormatrix)
で指定できるもののようだ。良く似た単語があるってだけだけど。
Apple
H.264以外のほとんど全てのデータで"nclc"情報が無い
というのは、これらのデフォルトがいずれも[undef]なのと符合
する。
x264ソース付属文書ではこれらの設定項目を
映像マニ
ア(※videophile)の設定。平均的なユーザ
にとって必要なものでは、ぜんぜんないです。
と言っている。同文書では
残念な事に私は
color/gamma/color matrix補正に対応したデコーダ/メディアプレイヤを、それを試みようとするものさえ、見た事がありません。
と
も言っている。
どちらが良いと言う筋合いのものではないがハナシがこのへんの領域に入って来るとApple無
敵。印刷とか写真とか映像とか色に五月蝿い業界で鳴らしてただけに。
3.
ついちまちまと重箱の隅をつついてしまったが、メリットのほうが絶大。
HPでもMovieVideoChartで細かい結果を視
覚化できるし、Delay frame除去にQTCoffee(muxmovie)が使えるし、QuickTime
Playerで再生時にインタレ解除できるかもしれないし、作ったMP4を
iTunesで管理できるし。
これ一個でなんかもう一気にいろんなことがスゲェことになりそうだ。
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