原文:Introduction paper to H.264/MPEG-4 AVC including the Fidelity Range Extension. (PDF)
※スウェーデン、 Luleå University of Technology、Dr. Peter Parne氏の 講義ガイダンスの模様。)
コンテナは全てのものを統合するパートです。映像(実際の画像)、オーディオ、その他に必要なものは全てコンテナの中に入れておく必要があります。複数のファイルをZipアーカイブの中に入れるような感じです。
コンテナが必要な理由は次のようなものです:
サブページ「コンテナ(英文試訳)」に様々なコンテナの情報があります。
ビデオストリームには実際に表示される映像データが入っています(ここで"動画ファイル"と言う場合はオーディオとビデオが入ったものを指します。"ビデオストリーム"は映像のみの場合に使います)。ひらたく言うと、圧縮された映像です。
これも Matroska のみの機能。 SSA/ASS字幕をmuxする時に、小洒落たフォントを使いたいがそれが再生されるコンピュータにあるとは限らない、といった事があります。Matroskaファイルのそのフォントをアタッチしてしまえば、vsfilter(デファクトのdirectshow用字幕レンダラ)がそのフォントを使って字幕を再生してくれます。
これが何なのかは説明する必要はないでしょう。フォーマットによりチャプタのスタイルは異なります。以下はMatroskaの例です。
<Chapters>
<EditionEntry>
<EditionUID>1</EditionUID>
<EditionFlagHidden>1</EditionFlagHidden>
<EditionFlagDefault>0</EditionFlagDefault>
<ChapterAtom>
<ChapterUID>1</ChapterUID>
<ChapterFlagHidden>0</ChapterFlagHidden>
<ChapterFlagEnabled>1</ChapterFlagEnabled>
<ChapterDisplay>
<ChapterString>Part A</ChapterString>
<ChapterLanguage>eng</ChapterLanguage>
</ChapterDisplay>
<ChapterTimeStart>00:00:00.000000000</ChapterTimeStart>
</ChapterAtom>
<ChapterAtom>
<ChapterUID>2</ChapterUID>
<ChapterFlagHidden>0</ChapterFlagHidden>
<ChapterFlagEnabled>1</ChapterFlagEnabled>
<ChapterDisplay>
<ChapterString>Part B</ChapterString>
<ChapterLanguage>eng</ChapterLanguage>
</ChapterDisplay>
<ChapterTimeStart>00:09:48.000000000</ChapterTimeStart>
</ChapterAtom>
</EditionEntry>
やっかいですね。次はOGG フォーマットのチャプタです:
CHAPTER01=00:00:00.000
CHAPTER01NAME=Chapter 1
非常に簡単です。もちろん、Matroskaのほうが機能が豊富です。ここでは深入りしませんが、オーダード・チャプタについてだけ少し解説しておきます。
再生時に、動画ファイルの一部分として、他のmatroskaファイルを参照するチャプタ。例えば、TVシリーズをエンコードしたとしましょう。まず、全エピソードのオープニングとエンディングをカットしてそれぞれ独立したファイルを2個作ります。次に、本編ファイルにオーダード・チャプタを使えば、再生時にオープニングとエンディングを自動的に再生してくれます。
MKV と MP4コンテナに埋め込める機能。再生時に使うアスペクト(*縦横*)比の値、 anamorphic再生とも言います。例えば、16:9の映画を4:3のアスペクト比でエンコードした場合、MKVにmuxする際に再生時のアスペクトを 16/9と指定してやれば、再生ソフトは自動的にそのアスペクト比にリサイズして再生してくれます。